
FXを初めて数ヶ月経ち取引手法はなんとなく分かってきましたが「資金管理の方法が分かりません」と言う方が多いと思います。FXの本を読んでも2%ルールや、5%ルール、ポジションサイズで計算など試してみるけど上手く行かない事がほとんどだと思います。
資金管理は同じ方法を使ったとしても、その解説方法や考え方によって複雑に感じたり簡単に感じたりします。物事はシンプルに単純に考え行動した方が長続きします。

シンプルな考えで資金管理する事が大切です。ご質問などありましたら下部のコメント欄をご利用ください。
私も複雑な計算式を用いてロット決めていた時期がありますが、計算ばかりに気が取られて疲れてきました。そこで今ではシンプルな考えで資金管理するようにしています。そうすと資金管理の事を考えなくても良くなり、テクニカル分析や取引手法に集中できるよになりました。私が使っている資金方法の考え方と使い方をご紹介します。
この記事の目次
FXでの資金管理の目的は何でしょうか?まずはこの事をしっかりと考える事が大切です。その目的の内容によって資金管理の方法も変わってきます。少し話はそれますが Twitterにこんな事をつぶやいいます。
目的に適した方法を選択できていますか。
トレードも兼業でやっている仕事も座りぱなしなので、毎日少しの筋トレやランニングをしています。今日は腕立て50回しました。たった50回と思う人もいると思いますが、マッチョを目指しているわけではなく、体型維持の為です。
でもただ腕立てをするのではなく、プッシュアップバーを使ってやっているので通常の腕立ての1.5倍は効きます。そこでふと思いました!億トレを目指すのはメジャーリーグのトップを目指すようなものです、本当に今の努力、手段で可能でしょうか。
目標は大きほど良いですが、野球を始めたばかりの少年がお父さんとキャッボールをやっているだけでは、甲子園にすら出れる可能性は低いです。当然0%ではないです。でも100%に近い確率で甲子園には出れません。甲子園に出る少年達は小さな頃から地元の強豪チームで日々、努力を続けています。
トレーダーも億トレを目指すなら Twitterなど覗く前にやるべきことが山ほどあります。目指すべき目標にあった手段を日々、繰り返そうと思う腕立て中の私へのつぶやきでした。気が付けな90回腕立てしていました。
要は目的にあった方法であるかと言う事です。これは資金管理方法にも言える事です。そこで再度、質問です『資金管理の目的は何でしょうか?』

皆さんの答えは人ぞれぞれだと思います。まず自分で考える事が資金管理を成功させる秘訣です。与えられた答えで資金管理を行っても目的を理解できていないので成功するのは難しいです。
ご自身の資金管理をする目的を考えてから下の「+」をクリックしましょう。
- FX口座に入れた資金を減らさない
- 一回のトレードでの退場を防ぐ(FX口座の資金が0円になること)
- FX口座の資金は失っても良い(後の項目で解説します)
①と②の目的は似ていますが似ているからと言って全く一緒とは限りません。資金量も、取引手法も取引ルールも異なるはずですから当然、資金管理方法も違いが出てくるはずです。ですがこれを一律で考えてしまっている人に資金管理の失敗が多いように感じます。③は①と②と全く違った視点で資金管理を考えている人のケースです。
同じことの繰り返しになりますが、ご自身がどれに当てはまるかではなく、大切なことは自分で考える事が資金管理を成功させる秘訣です。
FXの資金管理どうしてますか?(アンケート結果)
先日、 Twitterでアンケートを行いました。
結果は『許容損失率を決めている』が一番多かったです。『その他の方法』と言う方も数名いらっしゃいます、どのような資金管理なのか気になるところです。そして30%以上の方が『資金管理に悩んでいる』と回答されています。
これは他人の事ながら少し心配になります。FXトレードにおいて手法よりも大切な資金管理に悩んでいる状態でリアルトーレードをしても勝てる見込みが少ないです。例え数回は勝てたとしてもそれはビギナーズラックでしありません。ご自身が落ち着いてトーレドをできる資金管理が見つかるまでは実践は控えた方が良いと思います。そして資金管理に悩んでいる方がこのブログを読んでで少しでもヒントを見つけて頂けると幸いです。

それではFX資金管理の2つの方法をお伝えします。
1ポジション辺りの許容損失率で管理する方法を解説する前に、もう一つの主流であるロットを固定しSLまでのpips数を固定する方法も解説しておきます。
ロットを固定しSLまでのpips数を固定する方法の解説
1トレード辺りのリクスを抑える上ではロットを固定しSLまでのpips数を固定する方法も有効ですが問題があります。ですので私は使っていません。この方法はロットもSLまでのpipsも決めるので数値上は分かりやすい管理方法ですが実際の相場環境でトレードをするとかなりのトレードスキルが必要な事がわかると思います。相場は自分の都合では動きません。
トレードスキルが高く無いと損切りが連続で発生し、初心者の頃はついつい最初に決めていたSLの位置を変更し結局、ロットを固定しSLまでのpips数を固定すると言う資金管理方法を実行できなくなります。それどころか損切りが連続することでメンタルも崩れ結局は計画性のないハイレバトレードになり資金を失い退場するパーターンとなります。もちろんこの方法で成功する人もいます。
世の中にはこんな凄い人がいる!
プロニートORZが億稼ぐ!で有名なORZさんはブログを読む限りこれに近い資金管理方法だと記憶しています。私がFXを始めた頃、もう4年ほど前になりますが、世の中にはこんな凄い人がいるんだ!と驚きながブログを拝見していました。学ぶべき点は多かったのでが、とても私のライフスタイルや思考では真似が出来ないと諦めた記憶があります。
このトレード1つみてもレベルが高いと感じます。取引手法としては理解できるのでがいざ実行していると上手くは行きません。人には向き不向きがありますから自分が向いていると思える手法を使えば良いと思います。
参考 どん底から這い上がったニートが奮闘するFXブログです。FX手法も公開中!FXブログ|プロニートが億稼ぐ海外FXブログ!1ポジション辺りの許容損失率で管理する方法の解説
FXをやる上で最大の魅力はレバレッジと複利です。もしこの2つが使えなければFXをやる人はほとんど居ないと思います。居たとしても大きな資金を持った人しかトレードが出来なくなります。海外FXで1,000円からでもトレードが出来るのはレバレッジ効果のおかげです。そこでこの2つの魅力を利用しつつリスクを極力抑え、相場環境にも適応しやすいのが1ポジション辺りの許容損失率で管理する方法です。STEPに沿って考えてみてください。

分かりやすいようにFX口座の証拠金が100万円、許容損失率は5%とします。と言う事は1ポジションあたり50,000円の損失は最初から想定しておくと言う事です。1ポジションで50,000円を失う事が怖い、不安と感じるなら許容損失率をもっと低くしましょう。慣れるまでは1%でも良いと思います。1%なら10,000円が失って良い金額となります。
- 許容損失率は1%、2%、5%などの暗算で計算できるシンプルな数値にしましょう。3.2%とは迷いの原因になります。
- 許容損失率が5%で負けた時は50,000円のマイナスです。要は20連敗して資金が0円になると言う事です。
- 初心者の方は連敗が続きやすいので50連敗ぐらいを想定しても良いかもしれません。その場合の1ポジションあたりの損失は20,000円なので許容損失率は2%となります。

このチャートはEURJPYの日足で現在の価格は121.000円とします。画面に見えるは範囲では高値も安値も切り上げていますので上昇トレンドです。今回は資金管理の解説ですのでテクニカル分析は考慮せずに考えてみてください。
- SL 86pips
- SL 138pips
- SL 180pips
- SL 395pips
損切りを設定する場所には色々な考えがあります。
- 直近の高値を付けた安値に置く 上のチャートなら①です。
- 大きな波を意識してその最下点に置く 上のチャートなら④です
結果から言うとどこに置いても正解だと思います。それぞれそれなりの根拠があると思います。あえて正解を書くとすれば損切り当たらずにTPまでたどり着ける場所だと思います。よくリスクリーワドの話をされる方がいますがリスクリーワドは資金管理が出来て、勝てるようになってから少しづつ改善しても遅くはありません。毎回教科書のようにリスク1:リワード1やリスク1:リーワド5を気にするよりもどこだったら損切りに合わないかと考えましょう。
私なら①のSL86pipsに置きます。理由は私が決めているルールならそこになるからです。ただし①が正解と言ってわけではありません。

STEP.2でそれぞれが決めた損切りからロットを決めます。今回はFX口座の証拠金が100万円、許容損失率は5%と言う前提を決めていますのでそれに従ってロット数を計算しましょう。通貨数計算機を使うと早いです。
STEP.2で①SL86pispと選んだなら通貨数:5.813万通貨/MT4に入力する数字:0.58となります。
- FX口座の証拠金が100万円
許容損失率/SL | 20 | 50 | 100 | 破産まで |
---|---|---|---|---|
1% | 5万通貨 | 2万通貨 | 1万通貨 | 100連敗 |
5% | 25万通貨 | 10万通貨 | 5万通貨 | 20連敗 |
10% | 50万通貨 | 20万通貨 | 10万通貨 | 10連敗 |
20% | 100万通貨 | 40万通貨 | 20万通貨 | 5連敗 |
FXトレードは数字の単純な計算だけでトレードを行うわけではありません。常に様々なリスクがあります。そしてそのリスクがいつ起こるのかを事前に知る事は出来ません。ですがリスクをコントロールする事が出来ます。このリスクをコントロールしているか、していないかが勝てる人と負けている人の大きな差です。

グラフの解説です。
- 折れ線は資金の変動
- 棒グラフがロットの変動
- 赤が勝率が低い場合、青が勝率が高い場合
このようなグラフになる事で落ち着いてトレードをする事が出来ます。
トーレドの結果、資金が増えたら次のトレードはその資金に対して許容損失率からロットを決めます。それが複利の力です。ただし、資金が減った場合も次のトレードは減った資金に対して許容損失率からロットを決めます。資金が減っても不安にならずにロットを下げる事が大切です。
しっかり許容損失率とロットを管理してトレードをすれば少しづつ資金が増えて行く可能性が高いです。トレード手法よりも資金管理を重視してみて下さい。
こちらの資金管理方法もFX口座の証拠金が100万円と言う前提で解説をします。FX口座への入金額で管理すると聞いてもイメージをし難いと思います。図で説明ます。

自宅の金庫に余剰資金として100万円持っているAさんと、同じく1,000万円持っている Bさんがいます。ぞれぞれFX証券会社に100万円を入金してFXトレードを行っています。どちらの方が良い成績を残せそうでしょうか?
答えは簡単です。Bさんです。もちろんそれぞれのトレード手法とかルールとか色々な要因で結果は変わりますがこのでは資金管理面だけで考えましょう。

Bさんは余剰資金の全額をFX口座には入れず、10%の100万円を入れてトレードを行っています。この事によりいつ起こるか分からない地政学的リスクが発生しても最悪失うのは入金額の100万円です。(国内証券会社、海外証券会社と言う要因は考えていません)

一方、Aさんは余剰資金の100%にあたる100万円をFX口座に入金していました。そこに地政学的リスクが発生し急な価格変動により全額失いました。Aさんにはもう余剰資金がありませんので当面FXトレードは出来ません。
ブログやSNS、YouTubeで他人のトーレドを見る時に当然、その人の資金が気になると思います。例えばFX口座の残高が10万円の人と1,000万円の人ではどちらのトレードを見るべきでしょうか?どちらがトレーダーとして優秀なのでしょうか?それはFXの口座残高だけは知ることが出来ません。10万円の人はBさんのような手法を使い、1,000万円の人は借金や見せかけのお金を利用しているだけかも知れません。
FX口座への入金額で管理する資金方法は1ポジション辺りの許容損失率で管理する方法よりも優秀な方法だと私は考えています。ある程度の資金になれば私も口座への入金額で管理する方法に移行します。為替相場と言う自分自身の力でコントロールする事ができない場所に自身の資金の100%を入れておく行為は時として破産を招きます。

教科書にはない!でも素晴らしい資金管理法
先日、 Twitterを眺めていたら気になる投稿を見つけました。
フラットな気持ちで10万円から次も利益をつみあげます
fx小銭党@党首為替航海士自由人(ゼロからの成り上がり系)
少し他の投稿も見てみました。どうやら常に10万円からスータートしある程度に金額になれば出金する、そしてまた10万円からスタートする。一見、少額ハイレバトレーダーに思えますがそうではありません。FX口座の10万円に対してだけを考えればハイレバですが、この方は常に出金をしているので自宅金庫には大きな余剰資金が溜まっているはずです。それを考えると実はかなりの低いレバレッジで、色々なリスクも回避できる状態だと思います。そしてトレードを行う上での精神状態にも大きなゆとりが出ていると思います。いつどこで、どんな失敗をしても失うのは10万円だけですから、他のトレーダーに比べてその時点で優位とも言えます。
この方法は理にかなった資金管理であり、メンタルを維持できる方法だと感じています。稼いだ金額や取引手法に意識が行きがちですが教科書には無い素晴らし資金管理です。詳しいトレード手法までは見ていませんが、資金管理の方法だけでも真似る価値はありあそうです。

余談ですが私が勝てない頃によくしていた失敗を書いておきます。
毎回の取引で私がいくら稼いでいるか気になる方もいると思います。でもそれはあなたにとって重要な事ではありません。私が今回の取引で250,000円を稼ごうが250円であろうがマイナスあろうが、あなたの手元にお金が入るわけではありません。
私のようにSNSやブログを通じてFXの取引手法、取引履歴を公開する場合1,000,000円稼いだ10,000,000円を稼いだと金額とロットを公開される方もいます。とても素晴らしい結果ですがそれは嘘をつくことも可能です。他人の大きな金額に一喜一憂するのではなくご自身の手法の確立のために時間をお使いください。 私も複数口座を持っていますのでここに書いている内容が全ての結果ではありません。
私もFXを始めた頃は億トレーダーと言われる方の取引を見てこうなりたいと思いながら自身のトレードを行っていましたが全く成果につながりません。それは億トレーダーの方が悪いのではなく真似する私自身が金額ばかりに意識が行き大切なメンタルや資金管理、取引手法にしっかり目を向けていなかったことが原因です。
大切な事は私のポジション時から決済までの取引手法を見て再現性があれば同じ取引手法を学んで頂いたり、ポジションから決済までの私の思考を見て何かを得て頂く事が皆さんのメリットになると思います。
皆さんが私の手法や考えに慣れるまでは具体的な利益金額、ロットの公表は控えておきます。時期がくれば公開していきます。利益金額、ロットが分からなければ私のトレードがイメージしにくい方は以下の表を見て色んな思考を巡らせてください。そしてご自身の資金に置き換えて下さい。
つかさ所長の資金とロットのイメージ
資金 | ロット | 利益 | 損切り |
---|---|---|---|
1万円 | 0.01 | 1,000円 | 2,000円 |
10万円 | 0.03 | 3,000円 | 6,000円 |
100万円 | 0.25 | 25,000円 | 50,000円 |
1,000万円 | 2.50 | 250,000円 | 500,000円 |
1億円 | 25.0 | 2,500,000円 | 5,000,000円 |
- 資金に対して1ポジションの許容損失は5%です。
- 利益は+100pipsと仮定しています。
- 損切りは-200pipsと仮定しています。
- ロットは海外FXを基準に記載しています。

私は上の項目に書いた資金管理法① 1ポジション辺りの許容損失率で管理する(複利運用で資金が増えやすい方法)を使ってFXトレードを行っています。ただし、毎回資金に対して許容損失率を計算しロットを考えるのは手間ですのでインジケータを利用しています。以下のブログで紹介していますサイトの『HT_Simple_Panel』です。許容損失率を設定しておくと自動で計算をしてくれるのでとても便利です。
許容損失管理に便利なMT4インジケータ

ここに書いた資金管理方法が全てではありません。ですが1ヶ月は決めた方法をやり通し、不十分なら次の月計画を練り直しましょう。大きく方法を変えるのではなく、上手く行かなかった部分を改善しましょう。車のマイナーチェンジのような感じで、改善を繰り返す事で自分自身にとってより良い資金管理方法となっていきます。
FXはお金でお金を増やす仕事です、その為には元手を減らさない事がとても大切です。最終的にはお金を増やす為の資金管理であること忘れずにトレードをしましょう。そして欲望をきちんとコントロールする事で夢の実現が少しづつ近づいてきます。

資金管理を確実に身につけるだけでもFXの成果は大きく良い方向に変わります。焦らず確実に積み重ねて行きましょう。