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FXで必ず退場する破産トレード手法を教えます。
あまりにも下手すぎるFXトレードをしているのでTwitterにこんな事をつぶやきました。
いつもならポジション時のチャート分析にすんなり入るのですが今日は良い機会なので『FXで破産するトレード手法』についてお伝えします。FXで破産するとは、2つの意味があります。
- 軽症はFX口座に入れた資金を全て失うこと
- 重症になると本当の自己破産となる
軽症のFX口座の資金が無くなることは、あくまでもFXトレード内で話ですので、しっかり資金管理をしていれば日常生活には影響はないです。要は余剰資金や失っても生活には影響が無いお金であれば、再びFX口座に入金をしてトレードをする事も可能です。
ですが重症のFXで自己破産をするまで行くとFXは当然、出来ませんが日常生活も困窮します。FXで自己破産する人なんているの?と思う方もいると思います。『FX 自己破産』と検索すると多くの情報が出てきます。
流行りのFXを始めたものの、負債がどんどん膨らんでいき、とうとう8,000万円もの大損となってしまいました。これ以上、証拠金を積めません。もう自己破産するしかないのでしょうか?
引用元: 弁護士ニュース|法律に関する相談なら「法律の窓口」へ
FX取引や株式投資は、インターネットの発達によりネット証券による仲介や各種アプリの発展、SNSでの情報共有が進み、手軽な投資手段となりました。しかし、相場が混乱するたびに、巨額の借金を背負うことになってしまう方が後を絶ちません。
引用元:弁護士法人泉総合法律事務所 日暮里支店
こういった情報で溢れています。そして実際に自己破産をする人もいます。ではなぜ自己破産をする状態までFXトレードを続けたのでしょうか?普通ならFX口座に資金が無くなった時点で辞めるはずです。普通じゃない事が時として起こるのもFXの世界です。
これは他人事では無く、誰もが陥りやすい落とし穴が投資の世界には隠れています。ちょっとしたあなたの隙をついてあなたの資金を奪いにきます。まさに今、私がトレードをしている状況はその負の連鎖の始まります。勝ち負け以前にこの負の連鎖に陥ると、自己破産に一歩足を踏み入れている状態です。今日はテクニカル分析の前に負の連鎖に陥る自己心理を読み解いていきます。
負の連鎖の始まりはちょっとしたこと

良い事も悪い事も少しの出来事から始まります。
現在は私はGBPCADをロングで保有しています。現時点(2020/01/21am8:00)で-90pipsほどです。マイナスになっている状態が問題ではなく、このポジションを保有した時の状態が負の連鎖の始まりです。ここからの話にはGBPNDZとGBPCADの2通貨が出て来ます。
それでは負の連鎖に落ちいていく私の行動と心理状態を時系列で見てみましょう。

このポジションに関してはルール通りなので特に問題はありません。



負の連鎖の始まりはこのポジションからです。このポジションは普段はやらいない予約注文により明け方に自動的にポジションを保有していました。その時のメモにこう書いてあります。
『想定している場所での追加ですが、チャートパターンでみるとあまり良い状況ではありません。やはり裁量でポジションを取る方がその瞬間のチャートを分析できるので後悔が少ないです。』
少なからずこのポジションを持った事を後悔した私がとった行動が問題でした。
基本的には利確も損切りも設定したポイントで自動的にするようにしていますがローソク足が描いていたトレンドラインをブレイクして逆行を始めたのでこれはまずいと思い思わず手動で決済をしてしまいます。
-16pipsほどの損切りだし直ぐに取り戻せるだろう。
この発想が負の連鎖をより大きなものにしていきます。本来はそれぞれのトレードは分離して考えるべきです。負けは負けで認めて、次のトレードでは前回勝っていようが負けていようが、そのポジションの根拠、取引ルールにのっとってトレードをするべきであって、前回の負けを次で取り戻そうなどと言った自己中心的でなんの根拠もない手法で勝てるわけがありません。
そして持ちたくないポジションを持ち、損切りをした私が次にとった行動がさらに状況を悪化させます。
STEP3の損切りをしてわずか2分後に新たな通貨のポジション保有しています。
2分でチャートを分析が出来ているのか?
出来ているわけがありません。もちろん普段からチャートにはラインを入れているのでローソク足の動きがこうなり、MAがこうなったらポジションを保有すると言ったシナリオは考えています。ですが本来であればそのシナリオを再度、検証し、今ポジションを保有した場合、優位性はあるのかを考えルールにも反していなければ保有をします。このポジションは負の連鎖を引きづり明らかに前回の-16pipsの負けを取り戻そうとしています。
そして負の連鎖はこれでは終わりません。
STEP1で正常な精神状態でルールも守り根拠もあるポジションをとったポジションを損切りします。その時のメモです。
『追加ポジションを切るなら最初のポジションも切るべきと考えてしまい最初のポジションも想定していた損切りポイントよりも110pipsも早く切っています。』
と書いてありました。でも実際には少し流れが違います。
- 持ちたくなかったポジションを損切り
- 新たな通貨を保有
- このポジションを損切り
このような時系列で行動しています。全ての根拠とルールがこの時点で崩壊しているのがわかります。負の連鎖はさらに根深いものになります。
30分前にポジションを保有したGBPCADが僅かながらに逆行して損失になっています。
切り下げ線を抜けてMAとローソク足の位置関係も良いし、これは軽い戻しだろう。ポジションを追加して早く利益にしよう。
こんな適当な判断でポジションを追加しています。ここまでくるともうトレードとは程遠くただの博打打ちです。白か黒かみたいな感じです。これが負の連鎖の恐ろしさで最初のちょっとしたルール違反や間違いがあとあと大きな失敗へと繋がってきます。
GBPCADは現在も保有していますので今後のシナリオは下の項目に書くとして引き続き負の連鎖の話を続けます。

私の場合は負の連鎖で損失を出していますが資金管理の中でトレードをしているので保有しているポジションが全て損切りなっても資金に対して約30%の損失です。
補足をしておくとこの話に出てくるGBPCAD以外に2通貨保有しています。それが全て損切りになった場合の話です。1通貨は以前ブロブに書いているGBPJPYです。もう1通貨はこのあとのブログに書くGBPNZDです。実はこのBGPNZDも負の連鎖の影響を受けています。その話はあとのブログでご覧ください。GBPJPYはルール通りのFX取引です。


負の連鎖に入ると抜け出す頃には大半の資金を失う

この項目ではなぜ多くの資金を失うまでトレードを続けてしまうのかを考えてみましょう。
上の『負の連鎖の始まりはちょっとしたこと』の項目に書いた負の連鎖の原因と自己心理を抜き出してみます。
- ルール外、根拠のないポジション(後悔)
- 計画性を失う(怒り)
- 自身のおかれている状況が見えなくなる(現実逃避)
- ギャンブルトレードに変わる(弱い心→ギャンブル依存症)
FXトレードとギャンブルトレードの違いは思考の違いです。『10万円が半年で1000万になった。』『1万円を100万円にした。』と言った話は腐る程溢れ返っています。中には本当にそうなった人もいますが、それはごくごくわずかな確率です。1万円を使って何度もハイレバでチャレンジすればいつかは100万円になりますが、それがいつかは分かりません。そしてその先には破綻がまっています。1万円を100万円にしてすんなり低レバレッジのトーレドをするか、FXをやめれば問題はないですが、1万円を100万円した人の中にはギャンブル特有の依存性が身についてしまいます。FXはもとからギャンブル性が強い金融商品だからこそ、いかに根拠を持ち、再現性を高めていくかが長く勝ち残るコツです。
ルール外の取引を行い結果的はギャンブルトレードに変わる。これこそが大半の資金を失う原因です。その時の心理状態はとても弱い心で、ギャンブル依存症にも近いものがあります。ギャンブル依存症の人が借金までしてギャンブルを続けるのと同じ状態です。
ギャンブル依存症(ギャンブルいそんしょう、ギャンブルいぞんしょう、英: Gambling addiction)は行為・過程アディクション(嗜癖障害)の一種で、ギャンブルの行為や過程に心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になること。
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『やめたくても、やめれない。』FXで言うポジポジ病はギャンブル依存症の初期症状かもしれません。ポジションを持たないと気が済まない、ポジションを持っている事が常習化しているなどは危険かも知れません。ギャンブル依存症をチェックできるサイトもあるので一度、自分自身をチェックしてみるのもおすすめです。将来の仕事として真剣に取り組んでいるにも関わらず家族がFXをしている事を知らないこれもまた問題の1つです。FXで稼ぐことは悪いことではありません、しっかりと家族とも話をし仕事として取り組むことで後ろめたい気持ちもなくなりよりFXトレードに集中できます。自分自身を追い詰めるそれもまた負の連鎖の要因です。逃げ道は用意しておきましょう。

負の連鎖を断ち切るシンプルだけど効果的な2つの方法

失敗は栄光へのヒントです。その為にまずは負の連鎖を断ち切りましょう。
上に書いた通り負の連鎖の要因は以下の通りです。
- ルール外、根拠のないポジション(後悔)
- 計画性を失う(怒り)
- 自身のおかれている状況が見えなくなる(現実逃避)
- ギャンブルトレードに変わる(弱い心→ギャンブル依存症)
そこで正常な状態に戻すにはこの4つを正しい心理状態にしないといけません。ではどうすれば根深くはびこる負の連鎖を断ち切る事ができるでしょうか?2つの効果的な方法をお伝えします。
1.一番難しいだけど効果も大きい方法
全通貨全てのポジションを今すぐ決済してノーポジションにする。そして最低1週間はチャートを開かず、FX勉も強せず過ごしましょう。場合によっては多くの資金を失う可能性もありますが、より早く正常な精神状態になるにはこれが一番です。ポジションを抱えたまま休んでも心は休まらず、結果的に大きな損切りになればさらに負の連鎖を続ける事になります。今回たまたま上手く難を逃れてもまた同じ状況が訪れる可能性が高いです、なぜなら貴方の思考が変わってないからです。
意に反し大きな損失を抱えている方は想像以上に体も心も疲れています。疲れている時は休むそれが一番です。
2.時間はかかるがリクスを最低限に抑える方法
現在、保有中のポジション以外のポジションは絶対に保有しない。何があってもチャンスと思っても今、保有しているポジションが全て決済になり、検証が終わるまでは次に進まないことでリスクは今よりも大きくなる事はありません。ただし、損切りは必ず設定し一度、設定したら触らないこと。損切りに掛かるからと言って移動しては負の連鎖を続ける事になります。
この事を行う事で根拠の無いポジションは解消され、改めてルールや計画を見直す時間ができます。そして自分自身の弱さも感じると思います。人は弱い自分を知ってから初めて成長します。負けや失敗を認める事が出来れば負の連鎖は起こりにくくなります。
間違いを認めない。失敗を認めない。負けを認めない。弱さにあります。

FXは取引手法よりも自己心理がとても大切な仕事です。今日〇〇円勝ったことよりも、今日ルールを守れた事を喜びましょう。
今回はGBPCADのロングの研究です。明らかな失敗トレードですが何かの参考になれば幸いです。

ポジション時は日足、4時間足、1時間足と各時間足の相場環境を見ていきます。取引にはMT4を利用していますが、1時間足より短い時間足は表示していません。

私の取引手法はデイトレからスイングトレードなので15分足などではポジション時の迷いの原因になるので消しています。チャートの状況確認も4時間足の切り替わり時に行うので4時間に1回、1日4回から5回です。
日足チャート

- 方向性 明らかな下落トレンドだが高値を付けた起点の安値付近で反発しレンジになる可能性ある。(赤丸)
- MA20状況 乖離していた状況からローソク足に追いつくがショートが優勢なポイント(緑線)
- その他① 今の所はっきりとした戻しが入っていないので、下落に対して50%戻しを狙えるポイント。
- その他② 週足と月足のMAが下支えになっている。
4時間足チャート

- 方向性 安値も高値も切り上げて下落トレンド継続中(赤丸)
- MA20状況 ローソク足の下に入り上昇の兆しを見せる(紫線)
- その他① 切り下げラインを4時間足ベースで完全にブレイク
- その他② 日足MAと4時間足MAの位置関係が逆転したら尚、優位性が高まる。
1時間足チャート

- 方向性 4時間足ベースの切り下げをブレイクしているが、安値を付けた高値はブレイク出来ず、レンジになりつつある。(赤丸)
- MA20状況 4時間足MAとの位置関係は上昇の兆しがある。(紫線)
- その他① 戻せば追加が可能なポイント

今回のGBPCADはロングは明らかな失敗トレードですが今後の為にシナリオを考えます。
ポジション根拠
- 今回のポジションの唯一の根拠は4時間足ベースの切り下げラインをブレイクした事ですが、上の項目にも書きましたが負の連鎖の中のトレードで根拠としてはとても弱いものになっています。
- 各時間足のMAもばらつきがありまだ方向性が定まっていません。
ポジション時の懸念
- 懸念材料を考えるゆとりがありませんでした。
ポジション時の感情
- 早く損を取り戻そうとする気持ちが大きかったです。
決済までのシナリオ
- ポジション日時 01/16 17:31
- ポジション ロング
- SL -196pips
- TP 112pips
- 追加ポジション 既に保有中 01/17 18:40 SL-142pips TP172pips

しばらくは行方を見守るのみです。
感想などありましあらコメント欄、Twitterをご利用ください。以下の項目はポジションの状況を見ながら更新します。最終的な結果はお楽しみに。
1.切り下げラインを抜けリテスト後大きく上昇 80時間後


- チャート分析日時 01/15 23:25
- 経過時間 125時間後
- ポジション ロング
- 損益 +116pips(経過中の最大値+116pips)
- シナリオ/根拠 ローソク足の動きとMAは上昇を示し利確ポイントまでしっかり待つ根拠がある。
利確ポイントの決め方
- 4時間足の前回高値
- 最高値を付けた時に反発した安値の髭先


粘り勝ちと言ったところです。
勝ち+115pipsにて取引終了


ポジション時のシナリオ
- ポジション日時 01/16 17:31
- ポジション ロング
- SL -196pips
- TP 112pips
- 追加ポジション 既に保有中 01/17 18:40 SL-142pips TP172pips
決済時のシナリオ
- 決済日時 01/23 0:01
- チェート分析日時 01/26 23:00
- 経過時間 125時間後
- ポジション ロング
- 損益 1本目のポジション+92pips(経過中の最大損失値-140pips)
- 損益 2本目のポジション+144pips(経過中の最大損失値-87pips)
決済後、週足レベルの切り下げラインに達し下落へ。底から天井までを完璧に取る事を目指している訳ではないので今回の結果で全く問題ありません。
動画:利益確定の瞬間
たまたま起きている時に利確ポイントに近づいていたので動画を撮影しました。動画の方が動きがありリアルにその時の気持ちを思い出します。こんな気持ちでした。

あともう少しで利確ポイントそれまでは触らない!決済しない!